手・指のしびれ
手のしびれを生じる疾患は手根管症候群、肘部管症候群、頚椎症性神経根症、胸郭出口症候群など多岐にわたります。
診断に大事なことはどの領域にしびれがあるかということです。最も多いのは手根管症候群です。手根管症候群では母指から
環指までの1~4本がしびれます。特に示指、中指のしびれが強く、朝方のしびれが強いのも特徴です。車のハンドルを握って
いてしびれてくることもよく見られる症状です。一方、小指側がしびれるものは肘部管症候群が多く見られます。頚椎症性
神経根症は、頚椎で椎間板や骨棘(骨の変形による骨の出っ張り。)によって神経が圧迫されて生じます。手のしびれの他に
肩甲骨周辺や肩周辺にも痛みやしびれがあることから区別できます。この他にも胸郭出口症候群などの様々な病気がありま
す。