骨粗しょう症の治療
骨粗しょう症とは
骨の強度が低下して、骨折しやすくなる骨の病気を「骨粗しょう症」といいます。骨粗しょう症により骨の中がスカスカになってもろくなると、ちょっとしたことで骨折しやすくなります。ちょっと座り損ねをしただけで脊椎が骨折(圧迫骨折)したり、ちょっと手を着いただけで手首を骨折したりします。骨折から、介護が必要になってしまう人も少なくないため、定期的に骨密度検査を受けるなど、日ごろから細やかなチェックが必要です。
原因
骨密度は女性の場合、18歳くらいでピークに達します。そののち40歳代半ばまでは、ほぼ一定を維持しますが、 50歳前後から低下していきます。多くの方は、骨は一度作られたら変化しないと思っていらっしゃいますが、実は骨を壊す作業と新しく骨を作る作業を繰り返しています。様々な理由で、骨を壊す働きと骨をつくる働きのバランスが崩れることで、骨粗しょう症になっていきます。
体内のカルシウムの大部分は骨の中にに蓄えられています。カルシウムは血液中にも含まれており、全身の機能を正常に保つという重要な役割を担っています。加齢によって女性ホルモンの分泌量減少に加えて腸管でのカルシウムの吸収が悪くなったり、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きが弱くなると体に必要な血液中のカルシウムが不足してきます。すると骨に蓄えられたカルシウムが溶け出して不足分を補います。これによって、骨の量(骨密度)が減ってしまい、骨粗しょう症につながります。
治療
性別や進行度によって使用する薬は様々です。投薬による治療が一般的ですが、骨密度が著しく低下していたり、骨脆弱性による骨折を生じた場合には注射製剤による治療も行います。先ずは骨密度測定や採血により、ご自身の骨の状態を把握することがとても大切です。骨粗鬆症が気になりましたら、お気軽にご相談ください。